「毒キノコ」というと思い浮かぶのが、
このベニテングダケだ。
しかし致命的な毒ではないというので、
周囲では試しに喰ったりしている若者もいる。
絵本でも、童話のキャラクターになっているから、
一度見てみたいものだと、オレは思っていた。
何年か前に、ようやく公園の白樺林の中で見掛けた。
ベニテングダケは毎年同じ場所に顔を出すから、
10月ともなると、今年は如何か。
とカメラを持って白樺林へ出かける。
林の中を、ガマグチを落とした人のように、
下を見てウロウロしているオレを、
散歩の人などは、怪訝そうに、
見てみないふりをして、通り過ぎる。
ふふふ。
これが余生の生き方だよな。